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家作りの知識

2022.10.14

Skogのいえ事業本部北川聡美

北川聡美

知っておきたい!屋根の形状と屋根材の種類!!選ぶポイントをご紹介します。

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【屋根】は、外観の印象を大きく左右する部分であると同時に、住宅を守る重要な役割があります。

屋根の形には色々あるけれど
「どれが一番いい?」「形で何がかわるの?」と気になっているのではないでしょうか。

これからマイホームを建てられる方は、屋根の形状を悩まれると思います。

屋根の形状にはたくさんの種類があり、それぞれの特徴があります。

デザイン性だけではなくその性能やメリット・デメリットを
十分理解した上で、自身の住宅にあった屋根を選びましょう!!!

まずは、「屋根の形状」の種類、メリット&デメリットについて見てみましょう(^O^)/




〇切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根(イラスト).jpg
本を開いて逆さまにしたような2枚の板を左右対称に合わせた
いわゆる『三角屋根』で、日本でも人気の形状です。
単純な造りのためコストが安く、左右に傾斜があるので雪や雨に強いです。


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メリット

・コストが安く、メンテナンス費用も少ない
・雨漏りリスクが少なく、水はけが良い
・雪が落下する場所が予測できるので対策を立てやすい
・屋根裏のスペースを広く確保できる


デメリット

・デザインが一般的で個性を出しづらい
・妻側(建物の両端にある壁面)に紫外線や雨があたり劣化しやすい






〇寄棟屋根(よせむねやね、よりむねやね)

寄棟屋根(イラスト)②.jpg
切妻屋根同様、使用されることが多い種類です。
屋根の中心に棟(むね)があり、四方に流れる形状の屋根です。
全方向に面があるため耐風性が高く外壁への負担も少ないです。

寄棟屋根(写真AC).jpg

メリット

・4面で覆うため構造上とても頑丈
・耐風性が高い
・落ち着きのある外観になる
・全方面に外壁を雨や紫外線から守る事ができる

デメリット

・屋根裏のスペースが狭くなりがちなので換気が必要
・コストが高い
・棟が多いので雨漏りのリスクがある





〇片流れ屋根

片流れ屋根(イラスト).jpg

文字通り片方にだけ流れる、一枚屋根のことです。
直線的な形状になる為、スタイリッシュなデザインに仕上がることから、
近年増加傾向にあります。
風には弱いので台風の際注意が必要です。


陸屋根.jpg

メリット

・デザイン性が高く、個性が出せる
・シンプルな構造のでできているので、コストが安い
・屋根裏スペースが広い
・高い位置に窓が設置できるので、部屋が明るくなる

デメリット

・耐風性が低い
・屋根にあたる雨水も一方向に流れるので屋根や雨樋が劣化しやすい
・日照を得られる時間が少ない





〇陸屋根(りくやね・ろくやね)

陸屋根(イラスト).jpg
地面と水平に平たい屋根のことを言います。
直線的な形状になるため、スタイリッシュな印象になります。
傾斜がないので水はけに注意が必要です。


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メリット

・風による被害を受けにくい
・室内が広く感じる
・モダンな印象に仕上がる


デメリット


・勾配がないので雨や雪が溜まってしまい水はけが悪い
・断熱性が低く、室内温度が上がりやすい
・ソーラーパネルを設置する場合架台が必要になるので費用が高くなる



今までは、「屋根の形状」の種類、メリット&デメリットについて学んできました!!

続いて、屋根材の選び方や、各素材の特徴についてご紹介します(^O^)/






〇スレート(別名:カラーベスト、コロニアル)

セメントと繊維素材を薄い板に加工したものです。
軽量で地震に強く耐火性も高いので日本ではポピュラーな屋根材です。
見た目もシンプルなので、どんな家のデザインにも合わせやすいです。

スレート屋根.jpg

メリット

・価格が安い
・カラーバリエーションやデザインが豊富
・対応できる業者が多い

デメリット

・水に弱いため定期的なメンテナンスが必要
・気候や人の重さで割れやすい
・表面がザラザラしているので、乾きにくくコケや藻が生えやすい





〇ガルバリウム鋼板

表面にアルミニウム、亜鉛、シリコンでメッキを施した金属の屋根材です。
金属なので、耐久性や防水性能が高く、豪雪地域ではよく使用されます。
外壁にも多く採用されています。
錆びやすく施工しやすいのが特徴です。

ガルバリウム鋼板屋根.jpg

メリット

・耐久年数が長くメンテナンス費用を抑えることが出来る
・防水性・防火性が高い
・軽量で耐震性が高い
・勾配の少ない屋根にも対応可能

デメリット

・断熱性が低いので、夏は暑い
・金属の為雨音が反響しやすいなど遮音性が低い
・塩害には弱く、沿岸部では耐久年数が落ちてします






〇シンカリウム鋼板

軽量で錆に強いジンカリウム鋼板に
表面を自然石粒でコーティングした金属の屋根材です。
このコーティングにより、遮音性、断熱性に高くなります。

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メリット

・表面の石粒により、遮音性、断熱性が優れている
・軽量の為、建物にかかる負担が少ないため、耐震性が高い
・塩害、錆、紫外線に強い

デメリット

・石粒が剥がれ落ちてくる場合がある
・輸入品が多いため、価格がやや高い
・比較的新しい屋根材の為、施工できる業者が少ない





〇和瓦・洋瓦

粘度を高温で焼成して作った日本の伝統的な屋根材です。
重圧感があるデザインが人気です!
耐久性があるので、長く使いたい方やメンテナンス費用をおさえたい方にお勧めです。

瓦屋根②.jpg

メリット

・部分補修が可能の為、メンテナンス費用が安い
・耐久性が高く、通気性が良い
・伝統的かつ格調の高いデザイン

デメリット

・初期費用が高い
・寒冷地に向いてない
・耐風性に劣る



いかがでしたか?

どんな形であれ、ご自宅の立地その土地の風土に合わせて
「屋根の形状」や「屋根材」を決めるのが、オススメです!!

・積雪の恐れがある地域
・台風直撃の恐れがある地域
・塩害のひどい地域
・山間部の湿気の多い地域など...





デザイン性も機能性も最高なマイホームになるように

屋根の形状や材料にもこだわっていきましょう('◇')ゞ



Skogのいえ事業本部北川聡美

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