おうちづくり
2022.12.09
Skogのいえ事業本部北川聡美
知っておきたい窓の種類と役割
住宅を構成する重要な要素の一つが「窓」です。
「窓」は、家の内側にも外側にも接しており、目に触れる機会が多い部分ですが、
そもそも「窓」とはどういうもので、どのような役割があるのでしょうか (。´・ω・)?
窓とは...
住まいの出入り口または開口部などの開いている箇所にはめる「建具」のうち
採光や通風の為に設けられるものです。
部屋や廊下などの建物の外壁部分や屋根などに設けられます。
窓の役割とは...
・日差しや熱を取り込む
・風通しをよくする
・景色を楽しむ
・開放感を演出する
・インテリア性を高めてくれる
実は、「窓」には、非常に数多くの種類があります。
設置場所で分類した場合の主な窓の種類とそれぞれの特徴についてご紹介します!
どうぞご覧ください(^O^)/
天窓(トップライト)
建物の屋根に設けた窓のことです。
通常天窓は、遮るもののない空に向かって開いているため
日光をダイレクトに取り入れる事ができます。
光と一緒に熱が入ってくるため、夏場などは暑くなりすぎることもあります。
北側の部屋や玄関など外から光を取り込みたい場所に使われます。
隣家が迫る密集地であれば特にオススメです‼
高窓(ハイサイドライト)
一般的な窓の位置よりも天井に近く高い位置に設けられた窓です。
高い位置の為、周辺の障害物に邪魔されることなく、光を取り入れる事ができます。
外からの視線を遮りプライバシーを守ったり、防犯上の為に取り入れることもあります。
道路沿いや狭小地に特にオススメです‼
腰高窓
大人の腰の高さ(床から80~100センチくらい)に設ける窓です。
比較的場所を選ばず換気の役割が大きいです。
基本的に人の出入りに使いません。
机や本棚など窓の下に物を置いてスペースを有効活用することができます。
子供や高齢者が身を乗り出してしまう危険がある為、転落防止でフェンスを設けることもあります。
地窓
床面に添って設置し足元を明るくする窓の事です。
低い位置に窓が付いているので、外からの視線を遮る事ができソフトな光が差し込みます!
座って過ごすことの多い和室で良くみかけます。
地窓を通して見ると庭がまた違った印象に感じられ、室内にも彩りを添えてくれます。
出窓
外から見たときにフラットではなく、壁から飛び出るような造りになっている窓です。
ひと目で出窓があることが分かります。
ガラスの面数が多くなっているので、光が取り入れやすく部屋全体が明るくなります。
奥行きがある為、開放感が得られ、室内側のスペースを上手に活用することで、
おしゃれなインテリアスペースにすることが出来ます!
空気の流れによって生じる風切り音が発生したり、
部屋内と出窓との間に温度差が生じるため、結露になるので注意しましょう。
掃き出し窓
窓の下枠が床まで伸びている大きな窓の事です。(高さの目安は2m前後)
室内のホコリやチリを外へ掃き出す窓であることから
『掃き出し窓』と呼ばれるようになります。
ベランダや庭に出入りする為にも使われます。
面積が大きいので掃き出し窓のあるお部屋は広々として開放感があります!
換気や通気にも便利です。
スリット窓
細長い窓の事です。タテに長いタイプと横に長いタイプがあります。
スリット窓は複数並べて外観にリズムを出すといったデザイン的
理由で使われることが多いです。
細長いスリット窓は室内を覗き込まれる心配がなく
防犯的な観点からは最近注目されています。
続いては...
開閉方法で分類した場合の主な窓の種類とそれぞれの特徴をご紹介します(^O^)/
片開き窓
窓枠の左右どちらかを軸として開閉する窓です。
外開きと内開きがあり、外開きの場合風を取り入れやすいのがメリットです。
風の影響を強く受けるため、強風時に開けていると窓が破損する可能性がありますが
開き具合をストッパーで調整すれば、防犯性や安全性が高められます。
窓を開けるとき先に網戸をあけるので、夏は虫が入ってくることもしばしば。
両開き窓
2枚の窓が窓枠の左右を軸として開閉するタイプの窓です。
閉めた状態では気密性が高く、開いた場合には全開にできるので風通しがよく開放感があります!
幅や高さのバリエーションが豊富なのでアクセントとして用いられることが多いです。
引き違い窓
2枚以上の戸を溝やレールにはめて、横にスライドして開閉する最も一般的な窓です。
障子や襖と同じ構造ですね!
どのくらい開閉するか調節しやすいですし、空間の間仕切りにも使えて便利です。
開け閉めがしやすいので、子供から高齢者の方まで楽に扱えます。
ただ、外側のガラス面が掃除しにくいデメリットがあります。
突き出し窓
窓枠の上部を軸として下側を押し、外側に突き出して開ける窓の事です。
窓のガラス面が庇代わりになるので、雨の侵入を防ぎます。
すりガラスやデザインガラスなどを使うことで、開けたときでも外から見えません。
外に飛び出るので、室外に開閉のスペースを確保しておく必要があります。
内倒し窓
下部を軸に内側に倒す窓で、高い所に取り付けられます。
内側に開くので、外に障害物がある時や隣家との距離が近い時に有効です。
洗面室・トイレなど狭い空間にお勧めで、水回りの換気用として使われることが多いです。
カーテンなどが取り付けられず、
開放時に雨が降ると室内に入ることがありますので、注意が必要です。
上げ下げ窓
2枚の窓を上下にスライドさせて開閉する窓です。
開閉スペースを取らないため、換気性にも優れています。
この窓は、外部から侵入することが難しいので防犯性にも優れます!
その反面、やや開閉しにくいつくりでもあります。
外側のガラス面が掃除しにくいデメリットもあります。
はめ殺し窓(FIX窓)
窓枠にガラスをはめ込み固定した窓です。
採光と眺望だけが目的のため、開閉できません。
別名「FIX窓」とも呼ばれます。
視界が開けて目が楽しい!
他の窓では難しい形状の自由度が高いのでデザイン性の高い窓も取り入れられます。
当然ながら、通気性はゼロ。壁と比べれば断熱性能も劣ります。
「窓」は、窓枠であるサッシとガラス、大きさやデザイン、開閉方法
設置場所などでさまざまな要素の組み合わせでできています。
形や大きさの選び方によって室内の雰囲気や外観の印象は大きく変わります。
部屋のどこに取り付けたいのか、どんな機能・デザインがほしいか間取りと一緒にチェックしましょう!!
「窓」のそれぞれの種類と役割を知って、居心地の良い空間を手にいれましょう(^O^)/
次回は、新築の窓で失敗しないためのポイントをご紹介します☝
Skogのいえ事業本部北川聡美