どのような庭をつくるのかにより、一戸建ての雰囲気だけではなく
その後の手入れの煩雑さも変わってきます。
庭造りは目的を持ち、動線を考え、メンテナンスできる範囲で行う事が重要なポイントです。
どんなデザインのどんな庭にするのかを、
是非メリットやデメリットを比較しながら検討していただければと思います。
2023.09.28
Skogのいえ事業本部北川聡美
前回に引き続き、新築のお庭づくりについてご紹介します!
前回は、庭づくりの失敗しないポイントをご紹介しました!
第二弾の今回は、「庭の種類」や「庭の仕上げ方法」について解説いたします。
「庭」と言っても実はその場所や用途により詳細な「呼び名」があるのを知っていますか?
そして、庭の種類によっても住宅との位置関係や活用方法も変わってきます。
事前に知識を持っておくと施工業者の方と意思疎通が取れるので安心です。
まずは、庭にはどんな種類があるか見てみましょう(^O^)/
『庭の種類』
①主庭(しゅてい)
家の主(メイン)となる「リビング」や「ダイニング」など
生活の中心となる居住部分に面した庭のことです。
家族だけのプライベートな野外空間として、ウッドデッキの設置や
芝生を植える、子どもが遊ぶ遊具を置くなどさまざまな活用が出来ます。
②前庭(まえにわ)
敷地の入り口から玄関前まで続く家の前面にある庭のことです。
狭いスペースではありますが、庭の中で一番目立つ場所ともいえます。
花壇や植栽、芝生などを植えたり、住む人の好みや季節に合わせて
自由にアレンジするなど住宅の印象を華やかに演出できます。
③中庭(なかにわ)
家の中央、あるいは内側に配置された壁や植栽で囲まれた庭のことです。
コの字型やロの字型の建物の内側にあり採光性を高めたり風通しを確保できます!
囲まれているスペースなので、周囲の目を気にすることなく外に出られます。
④裏庭(うらにわ)
家の裏側にあたる面に位置しており
キッチンや浴室などの外から見えにくい場所にあるサブ的な庭のことです。
別名「バックヤード」ともいいます。
接道面から見えず人の目に触れる機会が少ないため、
物干しやゴミ置き場、物置などに使われることが多いです。
⑤坪庭(つぼにわ)
中庭の1つで、一般的には中庭よりも小さいこじんまりとした庭のことです。
塀や垣根など建物の内側にある趣のあるデザインが多く、
採光や通風、鑑賞を目的として作られた庭です。
和風のイメージがある坪庭ですが、ウッドデッキを設けたり
モダンなスペースにしたりと、住宅の雰囲気に合わせて作ることもできます。
ここからは、庭を作る時に知っておきたい【仕上げ方法】についてご紹介します。
庭の仕上げ方法は、庭の使い方によって検討することが大切です。
デザインや見た目だけで決めてしますと、理想の使い方が出来ない可能性があります。
例えば、子供が遊び場所として使うなら、クッションとなる芝生があると安心ですね。
ガーデニングをしたい場合は、土のままの場所がないと植物が植えられませんね。
このように、まずは庭の用途を明確にして、用途に応じた仕上げ方法を考えてみましょう!
庭づくりの主な「仕上げ方法」7つとそれぞれの「特徴」とともにご紹介します。
どんな種類があるか見てみましょう(^O^)/
『庭の地面の仕上げ方法と特徴』
①土~予算がない方にオススメ~
1つ目は、「土のまま」にする仕上げ方法です。
「土のまま」であれば仕上げに新たな施工費がかからないので「安価」なのがメリットです。
土の状態を整えることでガーデニングや家庭菜園がしやすくなります。
一方で、「雨でぬかるみやすいこと」「砂埃がたちやすいこと」
「雑草が生えやすいこと」などといったデメリットもあります。
また、他の方法に比べると見た目が味気なく感じることもあります。
②天然芝~遊びやすく、景観がよい~
2つ目は、「天然芝」を植える方法です。
天然芝は、「自然な風合いや美しい艶、色を楽しむこと」が出来るのがメリットです。
施工時にかかる費用が人工芝よりおよそ1~2割程度安価です。
芝生は子供やペットが遊びやすい環境づくりができます。
ただし、芝刈りや草むしり、水やりなど日常的な
「メンテナンス作業が発生すること」がデメリットです。
③人工芝 ~メンテナンスが必要がない~
3つ目は、「人工芝」を植える方法です。
人工芝は、化合物を使い天然芝に似せて作ったものです。
一度敷いてしまえば、その後の「メンテナンスやお手入れの必要がない」ことや
一年をとおして芝生らしい青々とした「グリーンを楽しめる事」がメリットです。
人工芝は天然芝に比べて高価なため、「施工時に高額な費用がかかること」がデメリットです。
④砂利 ~水はけがよく、防犯対策にもおすすめ~
4つ目は、「砂利」を敷き詰める仕上げ方法です。
敷くことで、「雑草対策になる」「水はけが良い」「劣化しづらい」
歩いた時の音によって「防犯対策」ができるなどメリットがあります。
一方で歩きにくい、自転車やベビーカーなどの運転がしにくい
テーブルや椅子を置きにくいため、アウトドア家具との相性はあまりよくありません。
落ち葉やゴミの「掃除がしづらい」というデメリットもあります。
⑤アスファルト~掃除のしやすさが特徴~
5つ目は、「アスファルト」で仕上げる方法です。
アスファルトで仕上げると土や砂利が露出しないので、雑草対策が必要ありません。
また、「汚れたら洗える」「水はけがよい」という
メリットもあるため、車の駐車場に適しています。
一方で、アスファルトは直射日光が当たると熱くなる性質があるので
夏場の温度上昇やアスファルトの照り返しには注意が必要です。
⑥レンガ・タイル ~デザインが豊富でおしゃれ~
6つ目は、「レンガ」や「タイル」を敷いて仕上げる方法です。
レンガやタイルを使うと見た目が華やかになり、
アンティーク調やヨーロッパ調の庭を演出できます。
コンクリートと同様に「メンテナンスがしやすいこと」がメリットと言えます。
デメリットとしては、「他の仕上げ方法よりも費用がかかる」点です。
⑦ウッドチップ ~ヒーリング効果、消臭・殺菌効果~
7つ目は、杉やヒノキを原料としている「ウッドチップ」で仕上げる方法です。
木の香りによる「ヒーリング効果」「消臭」「殺菌」「防虫効果」がメリットです。
ペットの糞尿のニオイ消しにもなるので、ドッグランへの利用がおすすめです。
しかし、経年劣化で土に還るため「定期的な補充が必要になること」や
天然木であるため、「虫の餌となりうること」がデメリットです。
いかがでしたか?
どのような庭をつくるのかにより、一戸建ての雰囲気だけではなく
その後の手入れの煩雑さも変わってきます。
庭造りは目的を持ち、動線を考え、メンテナンスできる範囲で行う事が重要なポイントです。
どんなデザインのどんな庭にするのかを、
是非メリットやデメリットを比較しながら検討していただければと思います。
理想のお庭づくりの参考にして頂ければ幸いです(*^-^*)
Skogのいえ事業本部北川聡美