かわいい家のツクリカタ

2025.03.10

Skogのいえ事業本部北川聡美

北川聡美

「リフォーム」と「リノベーション」は何が違うの?

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近年では、「リフォーム」や「リノベーション」といった言葉を耳にすることが多くなってきました。


「リフォーム」と「リノベーション」の意味はどちらも゛古くなった住まいに手を加えること ゛です。

二つの言葉は似ているようで実は違いがあります。


今回はそれぞれの基礎知識やメリット・デメリットについてご紹介します。


2つの言葉の違いを明確に理解して、理想の家づくりを叶えましょう(^_-)-☆






★リフォームとは?

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英語で「reform」と書き、日本語に訳すと【改良・改善】という意味があります。

古くなった住宅を部分的に修復して、新築の状態に近づけるという意味合いで使われる言葉です。

長期にわたって住んでいると、家具や電化製品の設置後や経年劣化による設備の損傷、
水回りなどの損傷は避けられません。

そういった老朽化した箇所を改修するのが「リフォーム」です。



                                                     

★リノベーションとは

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英語で「renobation」と書き、日本語に訳すと【修復・刷新】という意味があります。

大規模な修繕・改修によって、住宅に新しい機能・価値をプラスする場合に使われる言葉です。

間取りや配管を工夫し自分好みの家にしたり、家族の増減などで
暮らしやすい住まいに作り替えるのが「リノベーション」です。                                                              





★工事の規模の違いは?

♢リフォーム

老朽化した内装や設備を一新して新築並みに使いやすくする工事です。

(例)
・古くなった壁紙クロスや床材の張り替え
・不具合が生じた水回り設備(キッチンや洗面台など)の交換
・和式トイレを洋式に変更する




♢リノベーション

間取りの変更、水道管や排水管の変更など大規模な改修をすることです。

(例)
・家族構成・ライフスタイルの変化に合わせた増改築
・水回りの位置・配管を大幅に移動
・家全体の断熱化・耐震補強







★リフォームのメリットとは?

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♢工事の期間が短め

リノベーションに比べて工事の規模が小さく表面的な工事が多いため、短期間で工事が終了する傾向があります。

工事期間の目安は、トイレの交換の場合で数時間から1日程度、ユニットバス交換の場合で3~4日、
畳からフローリングへの変更なら1日程度

このように、リフォームは数時間から数日程度、長くても1ヵ月で済むため、スムーズに入居ができます。

また、リフォームは改修規模が小さいため、一般的にはリノベーションはど多額の費用はかかりません。




♢完成がイメージしやすい

リフォームは基本構造を変えずに、部分的な修繕のみで新築状態へ戻る工事のため、
完成後の状態をイメージすることが容易です。

また、リノベーションのように間取りや配管の位置が変わるほどの修繕はしないので
家具の配置や生活動線にはあまり影響せず、入居後もスムーズに暮らせます。

今までの家がお気に入りで雰囲気を残したい場合、大きな工事をしないリフォームがおすすめです。









★リフォームのデメリットとは?

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♢設計の自由度が低い

リフォームのおもな内容は、設備の交換や、内装の修繕などです。

大きな修繕ではないため、設計の自由度はリノベーションほど高くありません。

せっかく改修するのだからと欲が出たとしても、できることが限られるため、実現できない可能性があります。





♢デザイン性を重視しづらい

リフォームは一部のみを変更・修繕するため、デザイン性は追及しづらく、
リフォームをした箇所で統一感が失われてしまう可能性があります。

コンセプトを全体的に統一させたい場合は、リノベーションがおすすめです。









★リノベーションのメリット

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◇生活スタイルに合わせて自由に設計可能

リノベーションは既存の間取りにしばられることなく、空間を0から自由に設計できます。

例えば「子供が生まれた」「介護をすることになった」など
ライフスタイルに合わせて住居を作り替えたいのであればリノベーションがおすすめです。

また、和風の家屋を洋風に変えたり、土間を取り払いキッチンやリビングに作り変えたりなど、
室内以外のスペースを大幅にアレンジできるのも、リノベーションならではのメリットです。




資産価値を上げられる

多くの物件は築年数が上がるほど、資産価値が下がってしまう傾向があります。

しかし、古くなった物件をリノベーションすることで、住居の設備や状態が改善されるため、
資産価値を維持できたり、もともとの価値よりも高くなったりする場合もあります。

また、リノベーションは新築物件を建てるよりも安い金額で、自分好みの住宅に造り替えられることが
多いため、より低い予算で新築に近い住居を持てることになります。

家全体の断熱性・耐震性を見直すよい機会にもなります。              







★リノベーションのデメリット

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♢費用が高くなりやすい

リノベーションは住宅を全体的に改修するため、リフォームと比べて費用がかかる場合が多いです。

築古物件を新築より安く購入できたとしても、修繕箇所が大規模になれば、想定以上の費用がかかる可能性があります。

リノベーションをする際は、どこまで予算をかけるべきか、一番譲れないポイントはどこかなど、
ご自身やパートナーとともしっかり話し合いを重ね、全体のコストバランスを検討する必要があります。




♢工事の期間が長め

リノベーションは内装を解体し、空間を0から作り上げるため、住宅が完成するまでに長い期間がかかります。

平均的に一戸建てなら3~4か月が目安です。

また、工事期間が長いため、仮住まい費用の準備も必要となります。






★リフォームが向いている場合

「住宅が気に入っているが、この設備があれば便利だな」と感じるなど
住宅に対して抱える問題を、部分的に改善したい方に向いています。

・キッチンや浴室、フローリングなど気になる箇所だけを交換したい。
・費用をなるべく安く抑えたい。
・必要なものだけ、最新の設備に変えたい。





★リノベーションが向いている場合

家族構成やライフスタイルが変わると、住居に不便さを感じてきます。
住居の間取りや設備を大幅に変えたい方に向いています。

・住居の築年数が古い
・住居の全体的な老朽化が目立つ
・間取りや動線をもっと機能的なものに変更したい








いかがでしたでしょうか?

「リフォーム」や「リノベーション」は、「ライフスタイルに合わせるため」
「イメージする理想の住居をかなえるため」に行う工事です。


「リフォーム」や「リノベーション」は混合されがちですが、
工事の規模や費用、施工期間など、大きく変わる部分があるため、
検討する際には違いを理解しておくとよいと思います。


後悔のない家づくりを楽しんでいただくためには、ご自身のイメージする家づくりは
どちらが向いているのかを事前にしっかり検討しましょう('◇')ゞ

Skogのいえ事業本部北川聡美

北川聡美
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