2025.05.26
Skogのいえ事業本部北川聡美

二世帯住宅はどうなの?メリット・デメリットをご紹介!!
住宅の購入を検討するなかで、二世帯住宅にするべきかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
二世帯は、「家庭内でトラブルが発生しそう」などと、デメリットの部分を想像される方もいらっしゃると
思いますが、実は、親世帯と一緒に生活ができるので、子育ての負担軽減や安心感、
助け合って生活ができるなどメリットの部分も多々あります。
そこで、今回は二世帯住宅のメリット・デメリットについてご紹介します。
ぜひ、参考にしてくださいね(^O^)/
二世帯住宅とは・・・?
その名のとおり2世帯(親世帯と子世帯)が一緒に暮らす住宅の事です。
同じ空間を共有し生活するタイプや玄関を2つに設けてそれそれで独立して生活するタイプなどがあります。
【二世帯住宅のメリット】
賑やかで楽しい
家にたくさん人がいた方が賑やかですし、家族間のイベントなどもしやすいメリットがあります。
例えば、誕生日やお子さんの入園・入学など、みんなでお祝いができます。
その他にも毎日の家族団らんや食事など、常にコミュニケーションがしやすい魅力があります。
家を空けるタイミングが少なくなれば、空き巣に狙われにくく、防犯にもつながります。
子育てや家事、介護など生活を助け合える
共働き世帯は仕事をしながら子どもの送り迎えから夕飯の準備などをしなければならず、
子育ての負担が大きいのが現状です。
そんなとき、二世帯住宅であれば親世帯のサポートを受けながら、家族全員で
子育てできるのは大きなメリットです。
さらに、親の高齢化を近くで見守れるため、バリアフリーへの早い対応ができ
介護などの負担が軽減し、兄弟間にも情報共有がしやすくなります。
生活費などを抑えることも可能に
電気、ガス、水道などの公共料金を共用することで、個別に暮らすよりも光熱費などを抑えられます。
また、食材の購入や食事の調理も共同で行うことで、食費の節約につながります。
さらに、住宅ローンや固定資産税も一つの建物に対する支払いとなるため、住居にかかる総費用が軽減します。
【二世帯住宅のでデメリット】
同居世帯との生活時間のズレがストレスに
もっとも大きなデメリットは、生活習慣の違いによるストレスが起きやすい事です。
年齢や日中の過ごし方が異なれば、生活時間には違いが生じます。
日常的なタイムスケジュールも、他の家族に合わせ調整しなければならないので、
少しストレスを感じる人も多いかもしれません。
共用スペースの使い方で気を遣う
二世帯住宅の場合、リビングに加えて、キッチンや浴室、トイレなどを共有にしている場合もありますが
使う人数が増えるほど自分の使いたいタイミングで使えないということがおきます。
プライベートな空間なのに、お互いに気を遣ってしまうというのは、
二世帯住宅でデメリットと感じやすいポイントです。
相続でトラブルになる場合もある
二世帯住宅が親と子の共有名義だった場合、親の他界すると親の共有持分は相続の対象になり、
兄弟姉妹などがいる場合は、遺産分割の方法を巡ってトラブルになる可能性もあります。
将来に備えて、同居している相続人が家をそのまま継承できるようにするか、
同居以外の相続人の対価を払う代償分割を準備しておくことをおすすめします。
二世帯住宅は間取りや構造によって大まかに3つのタイプがあり、特長や建築コストが異なります。
タイプ別のメリット・デメリットをご紹介します!
【2世帯住宅の種類】
『完全同居スタイル』
完全同居型とは、浴室やキッチン、リビングなど、すべての設備、空間を二世帯で共有する住宅です。
ひとつの大家族として暮らすので、プライバシー要素は少なく、より密接な関係となるのが特徴です。
相性がよければ生活が豊かになりますが、そうでない場合、ストレスが溜まりやすいくなります。
すべての設備を共有するので、建築費用がもっとも安く、土地の広さも最小限で大丈夫です。
そのため、費用総額は一番少額で済みます。
(メリット)
・将来一世帯になった時でも工事不要でそのまま利用できます。
・水回りの設備やスペースが少ないので、建築費を抑えやすい。
・水道光熱費などのランニングコストを抑えやすい。
(デメリット)
・世帯ごとのプライバシーの確保が難しい。
・電気、ガス、水道などを世帯別に管理しづらい。
・入浴や食事の時間、生活音などの調整が必要になる場合もある。
『部分共有スタイル』
部分共有型は、玄関やリビングなどの一部の設備を二世帯で共有する住宅の事です。
家族のライフスタイルに合わせて、生活空間を適度に切り分けられて、
親世帯と子世帯でほどよい距離感が保ちやすい特徴があり、
互いのプライバシーを確保しながら生活できるため、完全同居型よりも快適に生活できます。
完全同居型よりも2~3割ほど建築費用が高くなる傾向にありますが
費用総額は3種類のなかでも平均的になります。
(メリット)
・程よい距離感で生活ができる。
・敷地が狭くてもゆとりある二世帯住宅を建てやすい。
・水回りの設備やスペースが少ないので建築費用を抑えやすい。
(デメリット)
・建築費用が完全同居型より割高となります。
・入浴や食事の時間、生活音などの調整が必要になる場合がある。
・玄関を共有とすることで来客の際に気を使うこともある。
『完全分離型スタイル』
完全分離型は、設備や空間を共有せずに別の世帯として生活するタイプの住宅です。
分離する方法は、2階建ての上下で住み分けたり、単純に敷地の左右で住み分けたりします。
生活リズムや趣味が違う世帯同士があれば、十分にお互いのプライバシーを守りつつ、
気配を感じながら安心して暮らすことができる距離感です。
ただし、建築費用は二世帯住宅の中でももっとも高くなります。
プライバシーを尊重しつつ、お互いを見守りながら生活したい方におすすめです。
(メリット)
・世帯ごとのプライバシーを守りやすい。
・プランの自由度が高くなる。
・将来どちらかの世帯を賃貸物件にできる。
(デメリット)
・水まわりの設備や空間が2つ必要になるので、建築費がかかる。
・広い敷地が必要になり、土地代も高くなる。
・独立性が高い分両世帯のつながりが薄くなる場合がある。
二世帯住宅における失敗を防ぐために、あらかじめ考えておきたいポイントをご紹介します。
不安に思われている方はぜひ、ご検討くださいませ。
【二世帯住宅のトラブル回避方法】
間取りを工夫する
完全同居や部分共有の場合、家事や衛生に関わる部分をどうするか、
事前にしっかりと相談したうえで住まいを決めていく必要があります。
例えば、毎日の食事や洗濯は一緒にするのか別々なのかで、必要な設備も変わってきます。
生活時間や生活スタイルの違いによるストレスや、プライバシー問題などは
間取りを工夫することによって軽減できます。
生活ルールを決めておく
暮らしはじめてから途中でルールや分担についての話を切り出すのは難しいので
なるべく住みはじめる前に、生活上の必要ルールを決めておくと良いです。
完全同居や部分共有の場合、特に水道光熱費などの分け方が難しく
あらかじめ家計の支払い方を決めておくことも大切です。
金銭面はトラブルに発展しやすいので、うやむやにせず、最初にはっきりとルールを設けることが重要です。
お互いのライフスタイルについて話し合いをしておく
仕事や趣味など、個々の生活背景には違いがあり、それによってライフスタイルも異なるのも当然です。
やはり共同生活を円滑に進めるためには、お互いを理解することが大切です。
二世帯住宅での暮らしをはじめる前に、それぞれの現状を把握しましょう。
家族全員で相続のことを話しておく
もし親御さんからの相続が発生する場合、兄弟も含めて、どのように資産を分けるのか話し合うことも不可欠です。
家のような不動産の相続は、分割方法が難しく、土地や建物の名義人次第で遺産相続になるのか変わってきます。
いざという時のためにも、あらかじめ相続について考えておくと良いでしょう。
いかがでしたか?
二世帯住宅では、デメリットが多そうなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、
2つの家族が助け合える数々のメリットがあるライフスタイルです。
より快適な暮らしをするには、事前にしっかりと話し合っておき、自分たちにあった
住まいや生活方法を選ぶことが大切です。
プライバシーを尊重した家づくりをすることで、お互いが気持ちよく生活できるように工夫してみてください。
そうすることで、二世帯住宅ならではの利点を活かした、心地の良い毎日が過ごせます。
Skogのいえ事業本部北川聡美
